スクランブルエッグ
中野四葉∬8話目
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四葉、「あの・・・もう質問もないなら」。
風太郎、「なんで全員、五月の変装なんてしてるんだ?」。
四葉、「えーとですね。話すと長いのですが。えーと。昔からわたしたちはそっくりな五つ子で
自他共に認める仲良しさんだったのです。お爺ちゃんはそれを見て、喜んでくれました。しかし、
ある日、わたしがみんなと違うかっこうをしてみたのです」。
風太郎、「ほう。どんなかっこうなんだ?」。
四葉、「それは今と同じうさちゃんリボン」。
風太郎、「お前、四葉だろ!」
四葉、「なんのことかわかりませーん」。
四葉、「五人同じじゃないわたしたちを見て、お爺ちゃんは物凄く
心配をしちゃって、仲が悪くなってしまったんじゃないかと。しまいには
倒れてしまったのです。そっくりな姿でいると決めました。そして、
話し合いの結果、五月となったのです。だから、春休みに入り、
この旅行が決まってから、ちゃんと変装できるか不安不安で」。
四葉、「はー。トイレ。トイレ」。
四葉、「一花。どうしたの?一花、泣かないで。あ、そうだ。久しぶりにあそこ行こう?」。
四葉、「あっ。お父さん。しーしーし。まさかこんなところにいるとは思わないだろうね」。
四葉、「えーと。一花、よくわからないけど・・・」。
四葉、「ぶひゃくしゅん」。
一花、「鼻も出てる」。
四葉、「これくらい一人でできるよ。ぶー」。
四葉、「待って。無理してない?心配だよ」。
四葉、「気のせいだったらごめん」。
四葉、「おやつをよこどりされたのなんて数えきれないし。
わたしが集めてたシールが一花がかばんに貼ってたり」。
四葉、「一花がお姉ちゃんでよかった。これだけは言っておきたかったの。
子供の頃の一花はガキ大将ですぐ人の物をほしくなっちゃう嫌な子だったけど
わたしたち姉妹のリーダーだった。あの頃からずっとお姉ちゃんだと思ってたよ。
だから、あれ?何が言いたかったのかな。うーん。一花だけ我慢しないで、したい
ことしてほしいかな」。
一花、「ふー。実はわたしも寒かったんだ」。
四葉、「えーーー!一度はかしてくれたのに」。
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