五羽鶴の恩返し
中野四葉∬10話目
風太郎、「よし。勉強会をはじめるぞ」。
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四葉、「上杉さん、なんだか疲れてるように見えるんだ。言わないだけで
わたしたちに教えながらって言うのが凄い負担になってるんだよ。だから、せめて
体は壊さないように。(千羽鶴)できた」。
二乃、「プレゼント中止って」。
四葉、「ごめーん。そんなつもりじゃなかったんだ」。
四葉、「自分で自分が許せないよ。これじゃ、わたしだけズルしてたみたいだよ
約束を破るなんて、人として最低」。
(一花と二乃は隠れてプレゼントを渡そうとしていた。)
四葉、「えーと。ここってパン屋さんだよね。石屋じゃなくて」。
店長、「ま、中野さんはバイトを始めたばかりだし」。
三玖、「侵略すること、火のごとし。そこでわたしのとっておきをあげる」。
四葉、「そうか。絶対喜んでくれるよ」。
三玖、「でも、問題がもう一つ。同じ班じゃなきゃ。お昼を一緒にできないかもしれない。
何より一緒に京都を周りたい」。
四葉、「三玖、わたしに任せて」。
四葉、「わたしに贈り物を。上杉さんが」。
風太郎、「ただし予算は1000円。1500円までだ」。
四葉、「突然、おうちに来たと思ったらそれを聞いちゃうあたり上杉さんですよね
サプライズとかあるでしょ」。
風太郎、「いらない物を贈って拒まれるのはもう嫌だからな」。
四葉、「楽しい一日になりそうですね」。
風太郎、「今のところただ歩いてるだけだが」。
四葉、「それがいいんです。デートですよ。デート」。
四葉、「このレストランは五月のお気に入りなんです」。
風太郎、「どう見ても1500円じゃ、無理だろ」。
四葉、「一花が出てる映画ですよ」。
風太郎、「おお」。
四葉、「チケットもらっててよかったです。」。
風太郎、「って、俺からの贈り物にならないじゃん」。
四葉、「やっと見つけました。これがほしかったんです」。
四葉、「やったー。これ、二乃がほしがってたから喜ぶだろうな」。
風太郎、「ちょっと待ってくれ」。
四葉、「うん?」。
風太郎、「お前がほしいものはなんだ?」。
四葉、「ちょっと待ってくださいね。今考えますから。上杉さん、
わたしのほしい物はなんでしょうか」。
風太郎、「へぇ。よくこんなとこ、知ってたな」。
四葉、「ここはわたしがよく来る公園なんです。
ちょっと落ち込んだ時はこのブランコに乗ってみたり。
でも、全然オシャレじゃないし。もっと素敵なとこ、
行きましょう」。
風太郎、「久々だが、いけるな」。
四葉、「上杉さん」。
風太郎、「どうだ。すごいだろ、四葉」。
四葉、「もう子供みたいに。それに全然すごくありません。
わたしがお手本を見せるんで、よく見ててくださいよ」。
風太郎、「負けるか。うん、けっー。うーんあああ」。
四葉、「全力でこいだ時に見えるこの景色が好きなんです。
百万ドルの夜景とはちょっと違いますが、
光の一つ一つに家庭や家族があるのだと思うと」。
四葉、「ほっこりします」。
四葉、「そして、ジャンプ!」
四葉、「最高記録更新。上杉さんはここまでこれますか?」。
風太郎、「なめんな」。
四葉、「え?」。
四葉、「あっあっあっ」。(風太郎はジャンプできなかった。)
四葉、「う、上杉さん」。
風太郎、「はははははは。ははははは。見たかよ。何が起きたんだ?
今」。
風太郎の「お前は何がほしいんだ?」の言葉を思い出す四葉。
四葉、「うん」。
四葉、「何やってるんですか。もういい時間ですし、帰りましょ」。
風太郎、「ええ。ああ。しかし、結局、何もあげられないまま。
何かあるかな。こんなのよければ」。
四葉、「上杉さんらしいですね。ありがたくいただきます」。
四葉、「でも、ほしいものはもうもらいました」。
風太郎、「そうなのか。なら、いいけど。本当に」。
四葉、「また、来ましょうね。今度はみんなで」。
五月、「今日も勉強会をしましょう」。
三玖、「その前に修学旅行の話しをしましょう。
風太郎、誰と組むか決めた?」。
一花、「まって、四葉が話したいことがあるって」。
四葉、「あのですね。三玖と一花も一緒に。だけど五月と二乃は?姉妹は一緒じゃなきゃ」。
四葉、「この際、みんな、一緒の班になろうよ」。
四葉、「上杉さんも一緒に」。
一花、「それが一番だけど定員は5人までって」。
四葉、「だから、わたし以外のみんなでってこと。これなら万事解決だね」。
一花、「それはいくらなんでも」。
風太郎、「四葉、それはできねぇ」。
四葉、「何か問題ありますか?」。
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第10話はのこりわずか。
四葉、「気まずい」。
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