四葉、「三玖と上杉さん、見っけ。こんなとこで油断してたらダメですよ。 一花と二乃も捕まえたし、残るは五月だけですね」。

風太郎、「お前も見つけてないのか」。
四葉、「はい。残念ながら」。

風太郎、「四葉、五月には逃げられたのか？」。
四葉、「いいえ、探しましたが、見かけもしませんでした」。

三玖、「フータロー、せっかく林間学校に前向きになってくれたのに 一人でこんな寂しい終わり方でいいのかな」。

四葉、「これ、上杉さんのしおり。フセンやメモでいっぱい。こんなに楽しみにしてたのに」。

四葉、「具合の悪い上杉さんを無理矢理つれまわして、台無しにしちゃった。わたしが余計なことをしたから」。

五月、「ただ無駄ではなかったはずですよ」。

らいはへの土産話。
「車内での五つ子ゲーム。四葉が手伝ってくれた肝試し。 三日目のスキー、四葉が教えてくれるらしい。驚いてほしい」。

四葉、「これ、ほんとの話しかな？三玖は寂しい終わり方って 言ってたけど、楽しかったのかな？」。
五月、「さぁ？」。
四葉、「上杉さんに聞いてみる」。
五月、「え？今からですか」。
四葉、「こっそり行けば大丈夫だって」。

四葉、「えへへへ。なんかうれしいな。全員、同じこと、考えてたんだね」。

四葉、「みんなで勉強か。がんばろうね」。

風太郎、「期末試験に向けてビシビシ行くからな」。
五月、「あのー」。
風太郎、「覚悟はいいか。お前ら」。
「逃げろー」

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