シスターズウォー 後半戦
五等分の花嫁∬12話
二乃、「わたしの告白を即OKしなかったあいつが変なんだわ」。
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二乃、「わたしがかわいいのはあっさり認めたくせに。冷静に考えなさいよ。
五つ子よ」。
三玖、「大丈夫、かわいいって。うん。かわいい」。
三玖に変装した一花、「ここは来たことあるでしょ」。
風太郎、「ああ。小学生の頃な。あの日のことは今でも思いだせる。俺はあの子、
レナに振り回されるがまま、あたりを散策した。俺を必要と言ってくれた彼女との
旅が楽しくないわけがない。気が付けば日が落ち、夜になっていたんだ」。
三玖に変装した一花、「それでどうしたの?」。
風太郎、「学校の先生が向かえにきてくれることになって、レナが泊まってた旅館の
空き部屋で待たせてもらうことになった。そこではトランプをしてたっけ。今では
良い想い出だ。もういいだろ」。
風太郎、「もういいだろ。お前に何か意図があるのではと話しただけだ。
お前に付合うのはここまでだ。三玖いや一花。ほら、正解だ。このタイミング。
先日、学校の廊下で会った三玖の正体もお前で間違いないな」。
風太郎、「お前らまだ、もめてんのか。ちょっと俺に話してみろ」。
四葉、「ふぅー!すっきりした」。
風太郎、「明日の選択コースもそこで決めるらしいから考えておけよ」。
一花、「わたしたちはそれぞれ一つづつ選択するのはチャンスを得るのは偶然
風太郎君と同じコースになった人だけ」。
五月、「わたしはこれが最善だと思います」。
逃げる三玖を一花がぶつかって、こかして、風太郎と一緒に行くようにした。
三玖はまた、逃げ出したので、二乃と一花が「戦国武将の着付け体験いかがですか?」って
呼びかけて、三玖を着付け体験に向かわせた。
五月、「四葉、あなたが6年前に会った子だと本当に伝えなくていいんですか」。
四葉、「伝える必要はない。わたしだけがわかっていればいいんだよ」。
四葉、「あれ、一花と二乃もいる」。
五月、「結局、みんな、Eコースに集まってしまいましたね」。
二乃、「一花は三玖に着付けさせるように仕向けなさい」。
一花、「仕向けなさいってどうやって?」。
二乃、「そりゃ、もう得意でしょ。三玖の変装」。
三玖に変装した一花、「やっぱりわたしも着付けお願いしてもいいですか」。
風太郎、「三玖、やっぱ、お前も着替えたか」。
三玖、「そのつもりはなかったけど、係りの人がノリノリで」。
二乃、「ゆずったわけじゃないんだから」。
風太郎、「悪い」。
三玖、「ふふ」。
五月が下着をさしだした。
五月は凄くはずかしそうだった。
五月、「四葉、これからどうしましょう」。
四葉、「三玖のパン、拾ったのにホテルに忘れてきちゃった」。
一花、「大丈夫だよ。これを三玖に渡せばいいんだね」。
三玖、「なんでわたしのパンがこんなところに」。
風太郎、「へえ、お前が作ってきたのか。腹減ったし1個もらうな」。
風太郎、「うーん。うまい。俺は味音痴らしくてな。正直、自信はないし。ろくな感想も
言えないんだが、お前の努力、それだけは味わえた。がんばったな」。
風太郎、「おふくろが昔、焼いてくれたんだ。6才の頃。死ぬまでパンを毎日。
なぜか、今、それを思い出した」。
三玖、「風太郎のお母さん」。
風太郎、「小さな個人喫茶店で出す人気の手作りパンだな。俺もおやじも大好きだ。
って、俺の話しなんてどうでもいいか」。
三玖、「うん。わたし、がんばったんだよ」。
四葉、「一花、ごめん。全員が幸せになってほしいくて、いつも消極的になってる子を
応援してたのかな。それで、一花の本当の気持ちに気づいてあげられなかった。だから、ごめん」。
一花、「わたし、謝られてばっかりだ。一番謝る必要があるのはわたしなのに」。
三玖、「ずっと自分のことばかりで知ろうともしてなかった。もっと知りたい風太郎のこと全部。
そして、わたしのことも知ってほしい」。
三玖、「あれも好き。これも好き」。
風太郎、「多すぎるだろ」。
三玖、「好き」。
一花、二乃、四葉、五月、「あぁ」。
一花、「三玖、ごめんね。ずっと邪魔してごめん。風太郎君、嘘ついてばかりで
ごめんなさい。だけど、あのことは・・・」。
一花の回想。
幼い四葉、「今日ね。凄いおもしろい男の子に会ったんだ。それからこのお守り、買ったんだ。
その子、今でも大広間にいてるんだって」。
幼い風太郎、「ノア、来てくれのか。一人で退屈してたんだ。なんかしようぜ」。
幼い一花、「じゃ、七ならべ」。
一花、「ほんの少しのわずかな間だったけど、きっとあの瞬間があったから君を好きになったんだ」。
一花、「風太郎君、もう信じてくれないだろうけど、あれだけは、あの想い出だけは嘘じゃないんだよ」。
二乃、「一花、わたしね。あの二人が一緒に居るのを見て、いてもたってもいられずに、
気が付いたら、飛びついてた」。
一花、「二乃」。
二乃、「あんたの気持ちが少しわかったわ。もしかしたらあんた、タイミングが違えば、
立場は逆だったかもしれない。えらそうなこと言ってごめなさい」。
一花、「そんなこと、そんなことない」。
二乃、「ありがとう。でも、同時に己の愚かさに気づいたの。あんたもそうなんじゃない。
三玖は最後まで、一花は悪くないって言ってたわよ」。
一花、「ぬけがけ。足の引っ張り合い。この争いになんの意味もない」。
四葉、五月、「うん」。
一花、「わたしたちは敵じゃないんだね」。
二乃、「三玖に謝りましょう。きっと前より仲良くなれるわ。わたしたちには珍しく
同じ好きなものを話せるだもの」。
三玖、「好き」。
風太郎、「ああ、知ってるぞ」。
三玖、「やっぱり、わたしは家族のみんなが好き」。
二乃、「えっ!」。
四葉、「三玖、気づいてたの?」。
五月、「いったい、いつから?」。
三玖、「一花と二乃の声が聞こえてからおかしいと思ってた」。
風太郎、「ちょっと待て、整理しよう。ってことは好きっていうのは?」。
三玖、「そこに隠れてたみんなをさしてたけど。もしかして、うん?自意識過剰君」。
四葉、「三玖、いいの?せっかく伝えたのに。ごまかして」。
三玖、「わたしは誰かさんみたいに勝ち目もないのに特攻するほどバカじゃない。
それにフータローも思っているほど鈍くないから。だから、四葉、パンをありがとう。
あと、たぶん、これ、五月だよね。ありがとう」。
一花、「ごめん。ごめんね。三玖。ごめんなさい」。
三玖、「いいよ。恋ってこんなにもつらいんだね」。
三玖、「ありがとう。一花」。
風太郎、「それから集合時間までの間、あいつらが何をして、何を話したのか、
それはあいつら以外、誰も知らない」。
一花、「風太郎君、風太郎君にも迷惑かけちゃったね」。
風太郎、「昨日は言い過ぎた。お前の言い分も聞かず反省している」。
一花、「全くその通りだよ。女子にあんな目を向けるなんて最低。
わたし、すごく悲しかったんだよ。なんてね。全部、嘘だよ」。
風太郎、「全部って?」。
一花、「全部」。
風太郎、「はい、チーズ」。
「あなたは新郎をやめる時も健やかなる時も富める時も貧しい時も
夫として愛し、敬い、いつくしむことができますか。それでは誓いのキスを」。
風太郎、「あの日からきっとあの日からだ」。
風太郎、「彼女を特別に感じたのは。あの瞬間から」。
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